ダライラマ14世、護国寺

ダライラマ法王が、震災犠牲者のための四十九日特別慰霊法要のために来日。

法王を前にしただけで、心は温かく照らされ、包まれているような気持ちになりました。

「言葉はいらない」と感じるほど、その力強い存在に励まされます。

大勢の方が参加し、お経を共によまれたので、その声は胸の奥まで響きわたりました。

お経をあげている時には、本殿に向かい、とても美しい光が降り注ぎます。

まるで、天と地をつなぐ橋のように思いました。

天候は変動し、太陽は隠れ、ポツポツと繰り返していた雨が本格的に降り始めます。

共に生きる私達の、苦しみ、悲しみ、嘆きを洗う雨なのでしょうか?

突然、命を失われた方達の流すことの出来ない涙なのでしょうか?

自然の脅威に怖れながらも、自然と共に生き、祈りを捧げてきた人間

自然の中に神を見出し、そして、己に語りかけてきた私達の魂

今もなお、心に問いかけます。

仏教では、最も大切とされる49日の法要で、多くの悲しい死を天界に送り出しました。

今、与えられている生を日々感じ、生きること。

法王に明るく照らされた心を温め、強く思います。

雨はしばらく降った後、法王が帰られる時には、ぱっと止んでいました。

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