紫の優しい色彩に惹かれました。

Sweet   Pea は、「良い芳香の豆」を意味し、

マメ科の植物で、和名ジャコウレンリソウの名を持ちます。

生花の薔薇にもあるフルーティーな香りがふわりと感じられて、

美しい容姿と芳香に夢中です☆

調べてみると、薔薇の主要な芳香成分でもある、ゲラニオールやネロール、

グリーンフローラル調のリナロールが含まれていることが分かりました。

また、ジャスミンに配合される動物的なインドールや、

ブドウのような甘い芳香のメチルアンスラニレートが、

微量に含まれ、スイトピーの香りになっているようです。

芳香成分の勉強をされている方は、香りのイメージが湧くかもしれません。

これらの成分による精神面へのサポートは、ゲラニオールの抗うつ作用、

ネロールの自律神経調整作用、リナロールの抗不安・鎮静作用があります。

この優しい色彩のように、心を穏やかに鎮める働きは確かです☆

ディスクに置くと、そっと話しかけるように、ほのかに香ってきます。

生花ならではのアロマセラピーです。

 

 

SweetPeaは、イタリアのシチリアが原産で、このヒラヒラとした花びらは、

蝶の旅立つ姿に喩えられ、花ことばは「門出」や「別れ」です。

旅立ちの季節、ブーケの中で、この愛らしい存在が、

思い思いの「門出」や「別れ」の心境を優しく包み込んでくれるように思います。

古代ギリシャでは、魂は、人の身体に宿るとき、蝶の姿を借りると信じられていました。

神話では、美女プシュケ(魂を意)がエロス(愛)と結ばれ、肉体から離れる時にも、

蝶の姿を借りたのでは・・と想像をめぐらします。

姿形は見えなくなっても、魂は生き続けている。

亡き人を思い出しました。

花ことば「優しい思い出」も添えて。