水仙が届きました!
水仙は、ナルシストの由来となった、
ギリシャ神話の美少年ナルキッサスの花として知られ、
西洋名・学術名は、Narccissus・ナルシスです。
うつむきがちなその花は、水辺に映る自分に見惚れるナルキッサスの面影そのもの。
水仙には、22種類ほどの品種があり、香料に使用されるのは、数種類です。
(Narccissus Poeticus・L、ジョンキルという名で呼ばれるNarccissus jonquilla
Narccissus tazetta、 Narccissus Pseudonarcissus)
初めて、ナルシスの香料を手にした当時、
「これは、本当に天然香料かしら・・?」
と疑ってしまったほど衝撃的な第一印象でした。
生花を香ってみると、納得!
濃厚なフローラルノートとフレッシュなグリーンノートが交じり合い強く香ります。
届いた箱は、開ける前から、まるで香水のような芳香を漂わせていました。
近づいてみると、花びらはパールがかって、キラキラ☆
水仙の天然香料は、精油(アブソリュート)の抽出率が低いため、
大変高価なエッセンスの1つです。
Narccissus Poeticus・L という「詩人の水仙」と呼ばれる品種がグレードが高く、
「詩人の・・・」とあるように、ナルシスの香りは、
芸術家のインスピレーションを喚起し、
創造性を豊かにするものとして、愛されてきました。
ギリシャ語のNarco「麻痺」からくるこの強い香りには、
感覚を麻痺させ「陶酔」させる魔力が秘められているのです。
確かに、私たちは、何かに夢中になっている時には、
「無我」となり、高揚と陶酔感に包まれます。
エゴ的な思考が邪魔しないときほど、
潜在的な能力が十分に発揮されていくようです。
ナルシスの陶酔感は、自信をも高めるので、躍動的な表現が引き出されます。
アラビアでは、媚薬として名高い香料ですが、生花からも、
人肌と馴染みやすい・・・艶めかしい要素が感じられます。
催眠作用がありますが、官能性が消えない・・・ともあるのです。
水仙を見つけたら、香ってみて下さい☆
こちらは、SubRosaのナルシスの香料、Narccissus Pseudonarcissusです。
届いた生花のお花とは、学術名も異なり、また、
アブソリュートの蒸留過程で化合される微量な化学成分があるため、
香りの印象は変わりますが、
これだけで、完成された高級香水のように、
複雑さと深みがあり、成熟した魅力があります。
空気の冷たい冬には、透き通るような陶酔感と、
重厚な香りのすばらしさを、より堪能できるように思います。
芸術性を高めたい☆
クリエイティブなあなたを引き出したいときには、ぜひ、ナルシスを・・・