深い悲しみにある時には、ただ静寂の中でじっとしていたい。

誰も入り込めない心の居場所で

再び歩きだせる時が訪れるまで・・

深い悲しみにある時、精神的なショックがある時、どんな温かい慰めも心に入っていけません。

理不尽で、納得のできない重く苦しい悲しみに、ただひたすら、神に、そして自分に問い、

疲れ果てた心は無心になる事を選びます。

そのような時は、無理をせずに、心に素直に、ただ静寂の中に心を置く時間は

とても大切だと思います。

悲しみに優しく働きかけてくれる精油は、多くあります。

けれでも、深い悲しみにある時は、香りにすら手が届かない、その余裕が無いときがあります。

だから、もし、あなたが悲しみにあって、辛く苦しむ時に、ほんの少しでも意識や感覚が香りへ届くようにな

った時には、香り達に助けを求めて下さい。

精油は静かにあなたと対話します。

あなたの心に響く精油をあなたの鼻を頼りに選んでください。

お部屋の芳香にしたり、入浴時に数滴たらすのもおすすめです。

2012-05-25 18.57.26

アロ魔女の静寂ブレンド

ラベンダー1滴
ミルラ1滴
パチュリ1滴
ネロり3滴
ホホバオイル25ml

ホホバオイルに上記精油をブレンドし、デコルテ、首、そして顔に塗布していきます。
鼻のところで、止めて、深呼吸をします。

何も考えず、ただ、香りを感じてください。
ゆっくりと時間をかけて、気持ちが落ち着いたら終了します。

香り達は、呼吸と同じように流動し、静かに心の奥深くまで入り込みますが、
また静かに流れ出ていきます。

そして、わたし達が癒しを求めた時に、いつでも、
必要なところにやってきてくれる魂の友です。

ああ 涙でいっぱいのひとよ        RILKE リルケ詩集より

ああ 苦しみの風景のうえに 重たく垂れさがっている

涙でいっぱいのひとよ  じっと怺えている空よ

彼女が泣くとき  おだやかな夕立が斜めに走ってゆくのだ

心の砂層をかすめて

ああ涙で重たいひとよ

あらゆる涙をのせた秤よ

晴れ渡っていたために 自分が空と感じはしなかったのに

いまは宿している雲のために 空であらねばならぬひとよ

単一は厳しい空のもとで

お前の苦しみの風土が

なんとはっきりとなんと近く見えて来ることだろう

まるで 垂直な世界と向いあって水平にものを考える

横たわっていながら おもむろに目覚めた顔のように